スラムダンクは今から20年以上も前に連載されていた漫画で今だスラムダンクを超えるバスケット漫画は出てきていません。むしろ、全ジャンルの好きな漫画ランキングでも上位に入るほど誰もが知る漫画として存在しています。
スラムダンクは神奈川県の湘北高校を中心に高校バスケの春~夏のインターハイまでの話となっていて、登場人物のキャラも個性があり、漫画の世界に引き込まれるように読み始めると止まらなくなる漫画です。
実際にスラムダンクを読んでみると実在する選手に似てるなと思う選手が多数いるので、今回は「スラムダンクの登場人物のモデルとなった選手は誰なのか?」について話をしていきます。
スラムダンクは1990年代のNBAがモデル
1990年代のNBAと言えば「ロサンゼルス・レイカーズ、ボストン・セルティックス、シカゴ・ブルズ」の3強時代と言われていました。
その為、スラムダンクでもこの3チームをモデルに各高校のイメージカラーを設定しているとされています。
湘北高校:シカゴブルズ

海南高校:ロサンゼルスレイカーズ

翔陽高校:ボストン・セルティックス

この3チームに関しては実際にユニフォームがほとんど同じなのでモデルにしているのは間違いありません。

スラムダンクの4強である陵南はどこのチームなのかというと
陵南:キャバリアーズ
おそらくキャバリアーズがモデルになっていると思います。1990年代にマイケル・ジョーダン率いるシカゴブルズの壁を破れませんでしたが強豪チームとしてブルズのライバルとなっていました。

それでは、各高校ごとにモデルとなった選手を見ていきましょう。
湘北高校の選手のモデル
赤木剛憲【デイビッド・ロビンソン】
この時代、NBAのセンターポジションを支配していたロビンソンは何よりも見た目が赤木にそっくり。またインサイドに偏ったプレースタイルや作中「ゴリラダンク」と言われたダブルハンドダンクは再現したかのように似ています。
三井寿【マーク・プライス】
マークはリーグを代表するシューターですがアシストも量産していて、三井も作中でアシストを量産するほどではありませんが、要所で良いアシストするシーンが描かれています。
また両者とも膝ケガしているので同様のサポーターを着用しているなど共通点が多くあります。
宮城リョータ【ケビン・ジョンソン】
ケビンは身長185cmとNBAの中では小さいPGで、宮城同様にスピードのあるドリブルで相手を翻弄します。また闘志剥き出しにしたプレーでチームの鼓舞するリーダーシップのある選手でした。
宮城も作中ではチームを鼓舞するようなシーンが何度か描かれていたと思います。
流川楓【マイケル・ジョーダン】
流川楓でトレードマークとなった腕のリストバンドはマイケル・ジョーダンの特徴と同じです。
またシュートフォームやプレースタイルが非常に似ている事や湘北とブルズでチームカラーが赤で同じなのでマイケルジョーダンをモデルにしたのは間違いありません。
実際に過去のジョーダンのプレーを見ると流川がやっているプレーとリンクするものがあります。
桜木花道【デニス・ロッドマン or チャールズ・バークレー】
私は見た目やプレースタイルを見る限り、ロッドマンをモデルにしていると思ったのですがこれは作者の井上雄彦さんが否定しています。髪型と言い、ボールに対する執着と言い、完全に桜木とロッドマンは一致するのですが・・・。
もう一人のバークレーは、身長198cmとPFにしては小さいですが恵まれた体格と跳躍力でリバウンドを量産しました。NBA史上最高のPFと言われていますが、桜木にしてはちょっと凄すぎな感じがします。
しかし、ロッドマンではないとすれば、リバウンド力という点ではバークレーしかいないと思います。
小暮公延【ジョン・パクソン】
めがね君といえば陵南戦の勝利を決定付けた伝説の3Pシュートですが、パクソンにも試合を決めた伝説の3Pシュートがあります。
そのシーンがそっくりすぎるのでパクソンをモデルにしたと言われています。
陵南高校の選手
仙道彰【JUN】
スラムダンクで人気No.1キャラの仙道ですが、NBAにはモデルとなる選手がいません。
というのも、モデルは日本人だったようで「ストリートバスケ SOMECITY」に所属する「JUN」という方です。
これは彼の公式HPに「人気コミック『SLAMDUNK』に登場する「仙道彰」のモデルになった」としっかりと明記されています。プレー自体も仙道のように得点力もありながら味方にもしっかりとアシストできるオールラウンダータイプです。
魚住純【パトリック・ユーイング】
この時代の2大センターといえば、ロビンソン、ユーイングです。「赤木 vs 魚住」を連想させるのは「ロビンソン vs ユーイング」しかいません。常にライバル関係にあり切磋琢磨していました。
福田吉兆【ラトレル・スプリーウェル】
「もっとほめてくれ」でおなじみのふくちゃんは、無名だった選手が監督への暴行事件で謹慎になり、インターハイ予選から合流。陵南のオフェンスマシーンとして作中で描かれています。
スプリーウェルも大学時代は無名だったがNBA入りし1年目から活躍しましたが、チームが低迷し新監督に代わるとその監督と口論になって暴行を加えてしまい、1シーズンの出場停止処分を受けています。
「無名選手の活躍、監督への暴行」という共通点はスプリーウェルしかいないと思います。
海南高校の選手
牧紳一【マジック・ジョンソン】
牧は身長184cmと高校バスケのPGとしては大きく、フィジカルもある事からインサイド、アウトサイド両方でプレーする事ができる。またPGとしてのスキルも一流でパスも捌けて得点も取れるオールラウンダーとして描かれています。
マジック・ジョンソンも身長が206cmとNBAでも大きい方で全てのポジションをこなせるオールラウンダー。あの力強い突進力は「牧 紳一」そのものです。また天才プレイヤーと言われているのも同じですね。
神宗一郎【レジー・ミラー】
神とミラーはシュートフォームがよく似ています。これぞお手本にすべきと思うほどきれいなシュートフォームで、ミラーは3PシュートだけでなくフリースローでもNBA記録をもっているなどシュートに特化した選手です。
また他のNBA選手よりも体が細くて腕が長い点も神とよく似ています。
翔陽高校の選手
藤真健司【ラリー・バード】
ラリー・バードは試合展開を読み的確なプレーができ、シュートレンジも広くオールラウンダーな選手です。また右利きにも関わらず、左手でジャンプシュートも打てるほど自由自在に使える。
なので何となく藤間に近いかなとも思うのですが、ラリー・バードは身長が大きくリバウンドにも長けていたりするのであくまで参考にした程度かもしれません。
花形透【ハキーム・オラジュワン】
赤木、魚住は剛のセンターですが、花形は柔のセンターだと作中でも描かれていますが、NBAでも最も柔のセンターと言えば間違いなくオラジュワンです。
オラジュワンはセンターですが、フェイダウェイシュートや俊敏な動きができるテクニックのあるセンターです。
神奈川県以外の選手
沢北英治【アンファニー(ペニー)・ハーダウェイ】
まず顔、髪型が非常に似ています。また次世代マイケル・ジョーダンと期待されるほどのインパクトとカリスマ性もありました。プレースタイルもアウトサイドポジションならどこでもこなせるオールラウンダーぶりは沢北と同じです。
河田雅史(兄)【クラレンス・ウェザースプーン】
これはどう考えても顔がそっくりすぎます。絶対ウェザースプーンの顔を真似てるとしか思えません。
またフォワード、センターと複数ポジションをこなせる辺りも同じなので間違いなく、彼がモデルだと思います。
河田美紀男(弟)【関口 聡史】
美紀男といえば愛嬌のある顔と巨漢ですが、このモデルは日本人の「関口 聡史」という方です。関口さんも206cm140kgという巨漢にも関わらず、とても愛嬌のある顔をされていて美紀男に似ていて、山王工業のモデルとなった能代工業で活躍した選手でもあります。
またご自身のブログでも河田美紀男のモデルになった事を話されています。
森重寛【シャキール・オニール(シャック)】
作中では湘北高校との関りはほとんどありませんが、無敵のフィジカルで相手を蹴散らす様はシャックと同じです。
シャックの代名詞でもあるリングを壊すシーンこそ描かれていませんが、森重も意図的にリングにぶら下がるなどシャックとの共通点が多いので間違いないと思います。
まとめ
スラムダンク連載当時が1990年代なのでモデル選手も1980~90年にNBAで活躍した選手ばかりです。スラムダンクは続編があるという噂もあるので、その場合が現在のNBAスター選手をモデルに描かれる可能性がるのでとても楽しみです。
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