NBAドラフトの仕組みを分かりやすく解説!日本とドラフト制度は違うのか?

NBA ドラフト 解説
2019年には八村塁がNBAドラフトで日本人で初めてウィザーズからドラフト全体9位で1巡目指名されました。日本でもプロ野球などではドラフト制度が設けられていますが、「全体9位で1巡目指名」というワードを聞いた事は無いと思います。

NBAで採用されているドラフト制度は日本と異なり、細くルールが設けられています。そこで今回は「NBAドラフトの仕組み」について解説していきます。

NBAドラフトに参加する選手の条件は?

NBA ドラフトまずNBAドラフトに参加できる選手はどういった人なのでしょうか?

それは人によって条件が異なります。 

アメリカ国籍を保持の場合

年齢19歳以上、そして高校卒業後1年以上経過という前提のもといずれかの条件を満たす選手

1. 大学4年次(4年生)の資格を保持
2. アメリカ高校卒業後に大学進学せずに4年以上経過
3. NBA以外のプロチーム所属歴がある

アメリカ以外の国籍を保持の場合

下記のどちらの条件も満たす選手

1. 年齢22歳以上
2. NBA以外のプロチーム所属歴がある

上記のようなルールが定められており、条件を満たす選手には誰にでも資格が与えられます。では、なぜ八村塁のように「日本国籍で年齢20歳の大学生」がNBAドラフトに参加する事が出来たのでしょうか? 

それは「アーリーエントリー宣言」という方法です。

この方法は多くのドラフト選手が使用しています。 

アーリーエントリー宣言とは?

アーリーエントリー宣言とは「年齢19歳以上の選手で希望すればドラフト会議の60日前に宣言を行う事でドラフト資格が付与」される制度の事をいいます。

これは19歳以上であれば希望すればドラフトを受ける事はできますが、エントリー宣言を行った選手は大学(NCAA)から退学処分を受けます。

なので万が一、ドラフトで選出されなかった場合でも退学処分となるので選手にとってもリスクがある選択といえます。

また以前は高校卒業後にNBAドラフトへ参加する事が可能でしたが、2006年から高校卒業後1年以上経過しないと参加表明できないルールとなっています。

その為、現在は大学に進学して1年以上プレーし卒業を待たずに「アーリーエントリー宣言」をする流れになっています。

このルールに変更された背景として、NBA入りした選手のその後を考えての事とされています。もしNBAであまり活躍できず引退した場合、高卒よりも大学へ通っていた方がその後のキャリアに生かせるだろうという考えで決められたようです。

なら大学を退学とせずに停学とすればもっと選手の為だと思うのですが・・・。

NBAドラフトの方法は?ロッタリー制度とは?

ロッタリー NBA
NBAドラフトでは「ロッタリー制度」を採用しています。

「ロッタリー」とはくじ引きのことです。

くじ引きでは全体1~3位までの指名権をどのチームに渡すかを決めます。 このくじ引きに参加できるのは、プレーオフに進出できなかった各カンファレンス7チームずつの計14チームです。

14チームの中で勝率が最も低いチームを1位、最も高いチームを14位として順位付けを行います。

またくじ引き方法ですが、各チーム同じ抽選確率だと勝率低い1位のチームが14位指名権となる可能性があり、今後のチーム間のパワーバランスが大きく崩れる可能性があるのでより勝率が低いチームが有利となるように抽選します。

ではどう抽選しているのか解説していきます。

★1~3位指名権の抽選方法

まず1~14までの数字が書かれたボールを4個引き、そのボールの組み合わせが当選番号となります。番号は順不同なので全1001通りとなります。

そして各チームに4つの数字の組み合わせが書かれたくじを配りますが、勝率の順位によって配られるくじの枚数が異なります。

14チーム中、最も勝率の低いチームには250枚、最も勝率が高いチームには5枚配り、くじの枚数によって上位指名権を得る確率に差が出るようにしています。 

 勝率
低い順 
 くじ数   指名権を得る確率 
 1位指名権   2位指名権   3位指名権 
 1位   250   25.0%   21.5%   17.8% 
 2位   199   19.9%   18.8%   17.1% 
 3位  156  15.6%   15.7%   15.6% 
 4位  199  11.9%   12.6%   13.3% 
 5位  88  8.8%   9.7%   10.7% 
 6位  63  6.3%   7.1%   8.1% 
 7位  43  4.3%   4.9%   5.8% 
 8位  28  2.8%   3.3%   3.9% 
 9位  17  1.7%   2.0%   2.4% 
 10位  11  1.1%   1.3%   1.6% 
 11位  8  0.8%   0.9%   1.2% 
 12位  7  0.7%   0.8%   1.0% 
 13位  6  0.6%   0.7%   0.9% 
 14位  5  0.5%   0.6%   0.7% 

★4~14位指名権の抽選方法

 4~14位指名権は1~3位指名権を得られなかったチームの中で勝率が低いチームから順番に与えられます。

と解説しても分かりにくいので「勝率が最も低い1位と最も高い14位」のチームを例に解説します。

勝率が最も低い1位の場合

くじ引きで「1位指名:25%、2位指名:21.5%、3位指名:17.8%」の確率で1~3位指名権を得る可能性があります。またくじ引きが外れても最も勝率が低いので必ず4位指名権が与えられます。

勝率が最も高い14位の場合

くじ引きで「1位指名:0.5%、2位指名:0.6%、3位指名:0.7%」の確率で1~3位指名権を得る可能性があります。
この確率だとくじ引きで当てるのはかなり困難。1~3位を外した場合は4位以降は勝率が低い順に割り当てられるので、必ず14位指名権を得る事になります。

このように勝率の低いチームに良い選手が入りやすくしてチーム間のバランスを保つようにしています。

ドラフト指名権はトレード材料に使われる

NBA トレード

勝率が低いチームがよりドラフトで上位指名権を得る事ができますが、 プレーオフ進出チームなどでも上位指名権を得る事ができます。

その方法はトレードです。

トレードとは、通常チーム間で選手同士の交換をする事ですが、選手間に実力差がある場合など選手+金銭やドラフト指名権を渡す場合があります。ドラフト指名権を渡す場合、指名順位が確定する前にトレード要件に盛り込む事が多くあります。 

またドラフト指名権は2チーム間のみで有効なのではなく、そのドラフト指名権をさらに他のチームとのトレードにも使用できるので色んなチームを渡り歩く場合もあります。

その為、リーグ上位チームであってもドラフト上位指名権を得る可能性はあります。

まとめ

NBAドラフトを受けられるのは19歳以上でアーリーエントリー宣言をすれば基本的には誰でもOKだが、NCAAの場合は退学処分となります。

ドラフトは、ロッタリー制度が用いられて勝率が低かったチームに上位指名権が与えられやすい。 しかし、トレードなどで指名権が入れ替わる場合もあり、勝率が高いチームでも上位指名する事は可能です。

NBAでスター選手になる選手はほとんどがドラフトで上位指名される場合が多いです。 その為、高校、大学で目覚ましい活躍した選手がいればトレードしてでも上位指名権を得たいはずです。

トレードでも指名権のやり取りができるようにしたのはすごく画期的でチームバランスを保つ意味でも良いシステムになっていると思います。

NBA オールスター選手の選出方法は?ファン投票の仕方を解説

NBAドラフト順位によって年俸が決まる?果たしてその金額は?

   

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA