近年のNBAは異常な程に年俸が高騰しており、すでに年俸50億円以上の大型契約を結んでいる選手も多数出てきました。
若い選手でも30億~40億円以上の年俸の選手は多くいます。
しかし、今回は上記のような契約方法ではなく、ドラフトで選出された選手たちはどのような契約を結ぶのか?、年俸はいくらなのかをご紹介したいと思います。
またドラフト1巡目9位指名でNBA入りを果たした八村塁の年俸も合わせてご紹介していきたいと思います。
ドラフト選手は「ルーキー・サラリー・スケール」契約を結ぶ
「ルーキー・サラリー・スケール」というのは、その名の通り1年目のプレイヤーと結ぶ契約のことを指します。
基本的に2~4年の契約を結ぶことになります。この契約はドラフトでNBA入り選手に適用される契約形態で、年俸の高騰を防ぐために作られました。
どんな契約かというと、指名順位に応じてベースの年俸が決まります。
その額をもとに1~3年目の契約はベース年俸×80%~120%、4年目は「3年目の年俸+α(活躍に応じて)」と年俸が決まります。
基本的に上位指名された選手たちは、4年契約を結びますが、最初の2年間は成績不振やケガなどがあっても全額保証されます。しかし、以降の2年間はチームが契約を継続するか決める事ができるようになっています。
ドラフト順位毎の具体的な年俸額は?

2019-20年シーズン「ルーキー・サラリー・スケール」の1、2年目の年俸を比較してみました。
ドラフトでNBA入りを果たしたと言っても年俸には雲泥の差があり、1位と30位では「14億円以上」も差があります。
その為、上位指名される選手はチームにとって即戦力、もしくわ近年スターティングメンバーとして活躍が見込める選手になります。
※米ドル$1.00 = 108円
全体順位 | 1年目 | 2年目 | 総額(米ドル) | 総額(円) |
---|---|---|---|---|
1位指名 | $8,120,700 | $8,526,900 | $16,647,600 | ¥1,797,940,800 |
2位指名 | $7,265,800 | $7,629,200 | $14,895,000 | ¥1,608,660,000 |
3位指名 | $6,524,900 | $6,851,000 | $13,375,900 | ¥1,444,597,200 |
4位指名 | $5,882,800 | $6,177,000 | $12,059,800 | ¥1,302,458,400 |
5位指名 | $5,327,300 | $5,593,500 | $10,920,800 | ¥1,179,446,400 |
6位指名 | $4,838,500 | $5,080,400 | $9,918,900 | ¥1,071,241,200 |
7位指名 | $4,417,000 | $4,638,000 | $9,055,000 | ¥979,400,000 |
8位指名 | $4,046,500 | $4,248,800 | $8,295,300 | ¥895,892,400 |
9位指名 | $3,719,500 | $3,905,600 | $7,625,100 | ¥823,510,800 |
10位指名 | $3,533,500 | $3,710,300 | $7,243,800 | ¥782,330,400 |
20位指名 | $2,151,800 | $2,259,400 | $4,411,200 | ¥476,409,600 |
30位指名 | $1,613,700 | $1,694,300 | $3,308,000 | ¥357,264,000 |
「ルーキー・サラリー・スケール」は年々上昇している?
この金額でも十分新人に支払うには破格な金額ですが、実は「ルーキー・サラリー・スケール」の額は毎年改定されていて、年々金額が上昇しています。1位指名された場合の金額だけで比較してみました。
※米ドル$1.00 = 108円
シーズン | 1年目 | 2年目 | 総額(米ドル) | 総額(円) |
---|---|---|---|---|
2019-2020 | $8,120,700 | $8,526,900 | $16,647,600 | ¥1,797,940,800 |
2020-2021 | $8,642,300 | $9,074,500 | $17,716,800 | ¥1,913,414,400 |
2021-2022 | $9,312,800 | $9,778,700 | $19,091,500 | ¥2,061,882,000 |
2022-2023 | $9,778,400 | $10,267,600 | $20,046,000 | ¥2,164,968,000 |
2023-2024 | $10,267,300 | $10,781,000 | $21,048,300 | ¥2,273,216,400 |
「2023-2024シーズン」には1位指名の1年目の年俸が「$10,000,000」を超えるとされています。 そもそも年俸が高額になる事を抑制する為にできたルールなのだから、金額を上げる必要はないと個人的には思うのですが・・・。
「八村 塁」の年俸は?日本人最高額?

2019年にNBAドラフトでワシントン・ウィザーズに全体9位指名を受けた「八村 塁」の年俸は「2年総額 8億2000万円」となり、この金額は保証されています。
※米ドル$1.00 = 108円
全体順位 | 1年目 | 2年目 | 総額(米ドル) | 総額(円) |
---|---|---|---|---|
9位指名 | $3,719,500 | $3,905,600 | $7,625,100 | 8,235,108,00 |
また八村がこのまま順調に活躍すれば3、4年目も契約を結ぶと思われるのでさらに年俸が上がることは間違いないと思います。
さらには、「ジョーダン」とスポンサー契約を結ぶなど副収入でもかなりの金額になります。2019年の入団1年目ですでにスポンサー契約で10億円以上の金額が見込めるようです。
詳しくはこちらをご覧ください。
八村がお金によってメンタルが崩れる事はないと思いますが、さらなる高みを目指していってほしいと思います。 いつか私が毎年書いているNBA年俸ランキングに名前入る日がくる事を楽しみにしています。
まとめ
近年、NBAの年俸は年々高騰していますが、ルーキー達の年俸も毎年増え続けています。
また八村のように多くのスポンサーが付けばさらに多くの収入が入ってきます。
そこでモチベーションを下げることなく、自分の実力がどこまで通用するのかを愚直に挑戦し未来のスター選手になってもらいたいと心の底から思います。
コメントを残す