
ついに2019年NBAチャンピオンが決定しました。
カナダに本拠地を持つ「トロント・ラプターズ」が球団初の優勝。
また1946年に開始された長いNBAの歴史の中でアメリカに本拠地の無いチーム初のNBA優勝。
2018-19年シーズン開幕前にラプターズの優勝を予期していた人は少ないと思います。
ファイナルまで進出してもウォーリアーズが優勝と断言する人も多かったと思います。
今回はプレーオフからのラプターズの快進撃を振り返りたいと思います。
プレーオフのルールについては下記をご覧ください。
カンファレンス 第1戦 オーランド・マジック
レギュラーシーズンを58勝24敗のイースト2位で通過し挑んだ第1戦。
相手は7年ぶりプレーオフに進出したオーランドマジック。
今期加入したレナードを中心に戦ってきたラプターズ優勢と見られたが、第一試合を101-104でホームで敗北。
まさかこのまま敗退かと思われたが、第2戦以降はシーズン中のような堅守を取り戻し危なげなく勝利。
2戦目以降、相手に100点取られることなく勝利を収めている。
対戦相手 | 対戦結果 | 勝敗 | Home & Away | |
---|---|---|---|---|
第1戦 | vs ORL | 101-104 | × | Home |
第2戦 | vs ORL | 111-82 | 〇 | Home |
第3戦 | vs ORL | 98-93 | 〇 | Away |
第4戦 | vs ORL | 107-85 | 〇 | Away |
第5戦 | vs ORL | 115-96 | 〇 | Home |
カンファレンス セミファイナル フィラデルフィア・76ers
相手の76ersは、レギュラーシーズンを4位で通過し、第1戦ブルックリン・ネッツ戦を4勝1敗で勝利しています。
第1戦を勝利したラプターズだが第2、3戦を落とし試合展開を見ても76ers優勢と思われたが、ここから巻き返して3勝3敗と第7戦までもつれこみました。
第7戦は非常に接戦でした。第3Q終了時、「67-64」でラプターズリードだったが、開始早々に追いつかれそこからはシーソーゲーム。
残り30秒時点ではラプターズ3点リードでこのまま逃げ切りかと思われたが、残り8秒で76ersのジミー・バトラーにシュートを決められ 90-90になった。延長戦かと思われたが、ここでレナードがスーパープレーを見せます。
残り4秒でボールを受け取り、右にドライブしてからジャンプシュートを打ち、無理な体制からシュートを打ったため、体は流れてマークも外し切れておらずシュートもショート気味でリング手前にぶつかりました。
そして外れたと思いましたが、リングの上でボールが何度も跳ねてゴールに吸い込まれました。
過去ブザービートは何度も見てきたが、No.1ブザービートと言えるほどすごいシュートでした。
下記の動画を見てください。この劇的ゴールで第7戦を辛勝しカンファレンスファイナルへ進出。
※2分50秒頃、スーパーゴール
対戦相手 | 対戦結果 | 勝敗 | Home & Away | |
---|---|---|---|---|
第1戦 | vs PHI | 108-95 | × | Home |
第2戦 | vs PHI | 89-94 | × | Home |
第3戦 | vs PHI | 95-116 | × | Away |
第4戦 | vs PHI | 101-96 | 〇 | Away |
第5戦 | vs PHI | 125-89 | 〇 | Home |
第6戦 | vs PHI | 101-112 | × | Away |
第7戦 | vs PHI | 92-90 | 〇 | Home |
カンファレンス ファイナル ミルウォーキー・バックス
2015年以来2度目のカンファレンスファイナルに進んだラプターズ。
相手はレギュラーシーズンを1位で通過で通過し、第1戦ピストンズに4連勝し、第2戦セルティックスにも初戦は落としたものの、そこから4連勝と危なげなく勝ち進んできたバックス。
今季ここまでチームを押し上げたのは「ヤニス・アデトクンボ 」の存在が大きいです。
得点、アシスト、リバウンドと幅広くチームに貢献出来るプレースタイルでチームの中心選手となっており、オールスターでもイースト最多投票を得るなどここ数年で人気・実力ともに頭角を現した選手。
その為、アデトクンボを全く止めることができず、第1、2戦はあっさり敗北。
しかし、第3戦ではアデトクンボへのディフェンスの仕方を変え、彼の得点力を半減させました。
それ以降もバックスはオフェンスが上手くかみ合わず、ラプターズが2連敗から4連勝と逆転勝ちを収め、球団史上初のカンファレンスチャンピオンとなった。
対戦相手 | 対戦結果 | 勝敗 | Home & Away | |
---|---|---|---|---|
第1戦 | vs MIL | 100-108 | × | Away |
第2戦 | vs MIL | 103-125 | × | Away |
第3戦 | vs MIL | 118-112 | 〇 | Home |
第4戦 | vs MIL | 120-102 | 〇 | Home |
第5戦 | vs MIL | 105-99 | 〇 | Away |
第6戦 | vs MIL | 100-94 | 〇 | Home |
NBAファイナル ゴールデンステイト・ウォーリアーズ
球団史上初優勝&アメリカ本拠地以外のチームでの初優勝がかかるラプターズ。
NBA優勝3連覇がかかるウォーリアーズの一戦は波乱の展開から始まりました。
過去4年で3度NBAチャンピオンに輝いているウォーリアーズが優勢と見られていたが、 エースのケビン・デュラントがヒューストン・ロケッツ戦でふくらはぎのケガで戦線離脱し復帰時期が未定と不安要素も抱えていました。
そして、いざ試合が始まるとラプターズの良さが際立っていて、ディフェンス力が高く、超攻撃型チームのウォーリアーズに対し全6試合を110点以下に抑える事ができました。
またレナード、カイル・ラウリーなどを中心に効果的な攻撃を繰り出し、3勝1敗とラプターズが王手。
その為、第5戦ではウォーリアーズのデュラントが怪我をおして復帰。
1Qで3Pシュートを3/3本で成功するなど怪我を感じさせないプレーをみせていましたが、2Q始まってすぐに怪我をしてしまい負傷退場。
アキレス腱断裂の重傷を負ってしまい、その試合は何とか競り勝ったウォーリアーズだったが、続く6試合目でも第3Qでトンプソンが膝をケガしてしまい負傷退場。
攻撃の要を失ったチームは徐々に勢いを失い、114-110と負けてしまいNBA3連覇の夢は潰えてしまった。
NBA史上初のアメリカ本拠地以外での優勝を飾ったラプターズ。
ここまでのチームを牽引してきたレナードは、2年前のプレーオフでウォーリアーズと対戦した際、足をケガしその後の試合を欠場。
チームも敗退しウォーリアーズに対し苦い思い出がありましたが、今回見事リベンジを果たし優勝する事が出来て個人的には非常に嬉しかったです。
対戦相手 | 対戦結果 | 勝敗 | Home & Away | |
---|---|---|---|---|
第1戦 | vs GSW | 118-109 | 〇 | Home |
第2戦 | vs GSW | 104-109 | × | Home |
第3戦 | vs GSW | 123-109 | 〇 | Away |
第4戦 | vs GSW | 105-92 | 〇 | Away |
第5戦 | vs GSW | 105-106 | × | Home |
第6戦 | vs GSW | 114-110 | 〇 | Away |
来シーズンは、ラプターズ、ウォーリアーズ共に主力選手の移籍が取り沙汰されているので、チーム状況は大きく変わってしまうと思われます。
とりあえず2018-2019シーズンのプレーオフも見所ある試合が多く非常に楽しませて頂けたシーズンだった。
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